考える力、動く力

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個別指導学習塾の落とし穴

近年、個別指導型の学習塾が非常に増えた。

一昔前までは、塾といえばもっぱら集団授業であったが、
「日本の学校はクラスの人数が多すぎる」
といった論が目立つようになるとともに、
「一人ひとりをしっかりサポート」というような
至極わかりやすいうたい文句のもとで
個別指導型の学習塾が徐々に幅をきかせるようになった。

集団授業よりも多数の講師を用意する必要性を理由に、
家庭からは高額の授業料を受け取り、
アルバイト講師の賃金を低くすることがスタンダードとなった。


しかし、ここに落とし穴がある。

完全に講師と生徒が1対1の指導形式ならよいが、
講師1人に対して生徒2人、3人となってくると、
事実上、1人の生徒に対して講師がかける時間は
2分の1、3分の1となる。

そこで講師は、生徒が暇になる時間をつくらないように、
1人に問題をやらせている間にもう1人を指導、という形をとる。

しかし、これは簡単なことではない。
1人に指導している間、もう1人が黙って問題をやっていてくれればいいが、
現実にはそううまくはいかない。
そもそも一人で問題ができる子なら、あまり塾に来る必要はない。

その結果、生徒はしばしば、
考えてもわからない問題を必要以上に考えさせられ、
講師の説明がいまいち理解できなくても、
待たされている子のことを考えて理解できたフリをしてしまう。


もちろん、これは基本的に講師の技量の問題であるから、
2人相手でも3人相手でも、見事に授業をこなしてみせる講師もいる。

しかし、そういう講師ばかりを集めるためには、
現在の大多数の塾の時給は安すぎる。

給料は、お金のために働く人間を集めるものではない。
正当な評価を求める人間のために必要なのだ。


繰り返しになるが、
集団授業に問題があるからといって、
現在主流の個別指導という形式を手放しに褒められたものではない。

また、集団授業にもメリットでも述べたように、
集団授業にも、生徒間の相互作用が望めるという良さがある。

「塾の一斉指導にはついていけなかった」という声はよく聞くが、
それは集団授業という形式の問題点でもあるが、
同時に、クラスの編成や方向付けに問題がないかということは
常に考える必要がある。

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