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フィードバックの大切さ

 生徒さんの教育を考える上で欠かせないのがフィードバックという概念です。

 フィードバックとはなんでしょう?それは、何か行動を起こした時にそれに対して返す反応や評価のことです。例えば、犬が上手くお手できた時(行動)にほめてあげる(反応や評価)ようなものです。

 良いことをしたら良い、悪いことをしたら悪いと反応、評価するわけですね。良いことをした時に褒めてあげることを『正のフィードバック』、悪いことをした時にしかることを『負のフィードバック』といいます。


 時と場合によるのはもちろんですが、経験的にはフィードバックをきっちり返してあげないと良い方向に進まないことが多いものです。


 例えば、私がまだ家庭教師や塾講師のアルバイトを始めたてのころのお話ですが、こんな生徒さんがいらっしゃいました。成績が非常に悪く、宿題はやってこない生徒さんです。


悪がきタイプかといえばそうではなく非常におとなしい子で、いつも「宿題やってきた?」と訪ねると「忘れました」とぼそぼそ答える感じでした。


 私は優しく接しなくては生徒さんを傷つけてしまうと考え、宿題を忘れても叱ったりせずに授業をしていました。これで成績が上がらないのはもちろんのことですが、おかしなことに生徒さんもだんだん心を閉ざし始めたのです。


 驚きました。こちらは「傷つけてはならない」と思って優しく接していたのに、生徒さんは離れていく。


 ここで私は開き直りました。


「君は勉強わかるようになりたいと思って家庭教師をやってるんだよね?そしたら、授業で習ったことをしっかり復習するために宿題もやらなきゃね、先生は宿題も含めて授業だと思って出してるから、やってもらえないとすごく時間がかかってしまって先にすすまないよ。テスト範囲終わらないよ?」


「宿題なんてやって当たり前だろう、先生と君の約束だろう?できないなら出来ないで先生が宿題を出す時に出来ないといってください。」


 きっと生徒さんは面食らったと思います、正直自分では「もうやめさせられるな、きっと」と思っていましたが、次の週から彼は劇的な変化を見せたのです。


 宿題はきちんとやってくるようになりました、「きっちり宿題をやってくれて、授業がいい感じに進むな~、この調子でがんばっていこな!」とコメントしていると、態度はだんだん良くなりました。


現在学校で習っているところやテスト範囲を自分から言ってくれるようになり、わからないところを自分で質問してくれるようになり、宿題以上の問題をやってくれるようになりました。成績も上がり始めました。


 かなり極端な例ではありますが、実際にあったお話です。


 これにはフィードバックがかなり関連しています。私ははじめ相手を傷つけてはならないという思いから何もフィードバックを返せずにいました。


 やったことに対して良いとも悪いとも言われないとどうして良いかわからなくなるのは当然ですね。特に家庭教師と生徒というように、成績を上げたり勉強習慣をつけたりという目的のはっきりした人間関係の場合はそうです。スポーツ選手とコーチでもそうでしょう。


 それに、自分のことを本当に考えてくれているのか?という疑念がわくと思います。生徒さんも宿題をやらないのがいい行動だと思っているわけはありません。なのに、この先生は怒らない、僕のことなんてどうでもいいんだ。そのようにとったのかもしれません


 私は生徒さんに宿題をやらないのは悪いことである、ということをその理由も含めて呈示しました(ただし冷静にです、怒って怖がらせても関係は悪化しただけでしょう)。これは『負のフィードバック』です。生徒さんの行動は劇的に変わりました。もしかしたら、「この先生は怖いぞ」と思って次からやってくるようになっただけかもしれませんが、そのような思いではないことはこの後の生徒さんの行動を見ていればわかります。


 その後、生徒さんが宿題をやってきたり、良い質問をしたり、自主的に勉強したりするたびに『正のフィードバック』を返しました(これもただべたぼめすればいいわけではありませんが)。すると、ますますやる気になり、そういった行動をよくとってくれるようになり、成績も上がり、性格も明るくなっていきました。


 生徒さんは誰も自分の勉強方法を良いとも悪いとも言ってくれず行き詰っていたのでしょうね。以降もこういった生徒さんを何人かみかけました。


 フィードバックの大切さわかっていただけましたでしょうか?これはきっと家庭教師と生徒という関係だけではなく、親と子、先輩と後輩、恋人同士、友人関係、上司と部下様々なところに生かせるものだと思いますのでご自分の経験にあてはめて考えていただけると良いと思います。
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